事例1 小型動物行動調査GPS装置

導入の背景

レンコン田では、カモによる食害を受ける被害が年々増えており、侵入防止のための「網囲い」等が行われています。ただ、効果やコスト面から導入は一部に限られており、産地からはこれに代替する技術開発が求められていました。そこで、センサ等によりカモの侵入感知を行うとともに、追い払いを自動で行うドローンを開発しました。

検証体制

〔分野〕 鳥獣害
〔分類〕 実証研究型
〔研究代表機関〕 徳島県立農林水産総合技術支援センター(鳥獣被害対策コンソーシアム)
〔参画研究機関〕 (国)徳島大学、山口県農林総合技術センター、日本システム開発(株)、(特)れんこん研究会
(普及担当機関) 徳島県鳴門藍住農業支援センター、山口県岩国農林事務所
〔研究・実証地区〕 徳島県鳴門地域(鳴門市)、山口県岩国地域(岩国市)

IoT

小型動物行動調査GPS装置の概要

超小型・超軽量GPSモジュールは、主に鳥類に装着し一定時間ごとクラウド上に位置情報データを送信します。また、追い払いなどで位置情報データを取得することにより、昼夜の生息場や行動解析を実施します。

IoT 鳥獣テレメトリ装置

従来の鳥獣被害対策製品との違い

従来の製品は、送信機と受信機のセットでの利用が多く、かつ高額な製品になっています。リアルタイムでの位置情報取得も困難であり、人の手を介してデータ収集が必要となっています。
一方、当社の製品は超軽量。GPS搭載の為、電波を発する事が出来る条件下であれば、常時発信しますので、人の手を介する必要がありません。

概要図

IoT
IoT
【主な特徴】
  • 軽量化 29g(86×36×10mm程度)
  • 3G回線でデータ送信
  • 一定間隔で座標をプロット
  • 加速度によってプロット間隔の変更可能
  • 位置情報データの画面・KML出力が可能
  • バッテリー容量によっては数ヶ月間の利用が可能

※本製品は農研機構 生研支援センター 地域戦略プロジェクト事業にて製作した製品です。